B型肝炎訴訟の国の対応遅延傾向

 B型肝炎訴訟とは、過去の予防接種の注射器の連続使用により、B型肝炎ウイルスに罹患してしまった被害者の方々を救済するために、国を訴えた事案です。

 

 結果的に、被害者側弁護団と国が和解をし、今後も判明されるであろう被害者の方々の被害救済を早期に行うために、国が基本合意書に基づき、各病状の方々に対する補償を約しました。

 

 この被害補償を受けるためには、国の原因でB型肝炎に罹患したという資料(定型化されております。)を付して、訴訟と言う形で裁判所に提訴をした上で、裁判手続内で国と和解をするという流れが不可欠になっております。

 国が和解を打診する前提としては、提訴された資料を国側が検討して、被害者に該当するという判断がなされければなりません。

 

 ところで、現在、私の方で、B型肝炎訴訟を取り扱っている事案がございますが、この際、国側の代理人から、申立が急増しており、国として、対処が追いついておらず、現在でも、1年前の提訴事案の方々から順に処理をしているとの話がありました。

 

 国側の人員の問題や処理能力により、予想以上の急増に対処できないのは理解しますが、B型肝炎で苦しむ方々や病状の進行していく方々に対して、裁判を訴えても、更に1年ほど、審査を待ってくれと言うのは、さすがに酷な話だと感じます。

 

 結局のところ、国の審査を経なければ、和解に進めないわけであり、提訴した側としては、待つしかないのが現状ですが、国におかれては、もう少し、改善の努力をされたいと切に願う次第です。

2017年03月22日